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「インド仏跡巡礼の旅 インド・ショートトリップ」

5日目 12月22(水) ブッダガヤ〜サールナート〜バラナシ

早朝3時起床。真っ暗の闇の中、ブッダガヤのホテルを出発し、ガヤの駅に向かう。仏教の聖地ともお別れだ。外は相当冷え込んでいる。まだ朝4時だというのにガヤの駅前は、人々が集まってきている。

たき火をするもの。駅から出て行く者。駅は24時間眠ることはないのであろう。駅の中に入るとそこは寝ころんだ人々の群れでひしめいている。彼らは列車を待っているのか、単に寒さをしのいで寝ているだけなのか。彼らの視線の中でじっくりと駅の構造を観察するには勇気がある。

ホームでも同じように列車を待つ人だけでなく、寝ている人が大勢いる。

なんと始発でもないのに、列車が定刻通り到着した。

これには驚く。インドに来る前にはさんざん聞かせられていた。「鉄道が時刻通りにくることはまず無い。2時間から3時間遅れは普通のことで、場合によっては半日おくれることもありうる」。旅行代理店から提示された行程ではブッダガヤ・バラナシ間は車の移動になっていた。というのも、「時刻表では鉄道が早くなっているが、それはあくまで定刻通りに出発しての話で。そういうことは滅多にありませんから、車の方が時間的には確実ですよ」と念をおされていたほどなのだ。

ラージダニー特急と違って、今回は三段式の寝台列車となっている。最上段を占拠。ラージタニエクスプレス号と比べるとさすがに狭く、ちょっとかかげた格好になってしまう。早朝とはいえ、まだ真っ暗なのでゆっくりと横になって本を読む。朝食はホテルから持ち込んだサンドなどを頂く。チャイなどを売りに来る。

乗車していた時間は6時間ほどだったがあっという間にバラナシ駅が近づいてきた。

列車の窓に深いブルーの河が見える。ガンガー(ガンジス川)だ。

バラナシ駅は、プラットホームが何本もあり、非常に大きな駅のようだ。我々は高架を登って、正面とは反対の方へ降りた。

車に乗り込み、ホテルはすぐ近くにあるホテル・インディア。いままでとは違ってぐっと星があがった感じがする。とはいえ、ガイドによれば三つ星ほどだそうだ。私にしてみれば一日一日ホテルのランクが上がってきたのでちょっと嬉しい。そもそもホテルは寝るだけだからランクを下げて欲しいといったのは私なのだが。ここのホテルの料理はすごく美味いとタネージャ氏から聞かされていたとおり、チキンティッカはじめ美味しい

おなか一杯になり、ここからそう遠くはない仏教の聖地、初転法輪の地サールナートへ行く。車で30分くらいだろうか。さすがにバラナシは粉塵が町中に舞っていて相当に空気が悪そうだ。なおかつ、相当な悪路が町中に残されていて、非常に交通事情が悪く、ここと比べるとビハール州の田舎の方がだいぶマシのようだった。まずは迎仏の塔へ。

車を降りるとまずはサールナートの博物館へ。また怪しげな方々が近寄ってくる。怪しげな布にくるまった像をみせては、これはこの遺跡で発掘されたものだとか。そのオーバリアクションには笑いがでてくる。ご立派なものをみせていただきありがとうと礼を言って離れる。中は撮影禁止。しかし仏像はさわり放題。いや、礼拝の対象となっていて、多くの仏教徒あるいはヒンドゥー教徒が足下に礼拝されている。

サールナートの公園にはいると、そこは静かな雰囲気がなんとなくただよっている。アショーカ王の石柱が残っており、有り難く拝見する。

ここが初転法輪の場所。五比丘に初めて説法が行われたその場所である。つまり三宝が成立したまさにその場であるとの感慨をもって手を合わせる。

有名なダメークストゥーパで、右回りに礼拝する。

さすがに今朝が早かったからか眠気が襲ってくるようになる。この前にある数珠等のお店を見た後、ホテルへと。眠気でちょっと辛いので早めにやすませてもらう。

text by Tsunenori Ito.

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